パリオリンピック・ボクシング女子66キロ級に出場したアルジェリア代表のイマネ・ケリフさん。
そんなイマネ・ケリフ選手はパリオリンピックに女子ボクシングの代表として出場していますが、2023年の世界選手権でDNA検査を実施した際にXY染色体を持っていることが判明していました。
その為、パリオリンピックで女子ボクシングの選手として出場したことが話題になっています。
さらにイマネ・ケリフ選手には「トランスジェンダー」という噂もあるようですが、一体何者なのでしょうか?
そこで今回はイマネ・ケリフ選手の性別についてお伝えしていきます。
- イマネ・ケリフのプロフィール
- イマネ・ケリフの性別は女性で男性はデマ?
- イマネ・ケリフがパリオリンピックに出場できた理由は?
イマネ・ケリフのプロフィール
こちららが女子ボクシング・アルジェリア代表のイマネ・ケリフ選手のプロフィールです。
- 名前:イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
- 生年月日:1999年5月2日
- 出身地:アルジェリア
- 国籍:アルジェリア
- 身長:178㎝
イマネ・ケリフ選手はアルジェリアの代表として2021年の東京オリンピック女子ボクシングに出場されています。
ボクシング以外では2024年1月から、ユニセフのナショナル・アンバサダーにも就任。
そして、2024年のパリオリンピックでは、ボクシング女子66キロ級のアルジェリア代表として出場。
その2回戦ではイタリア代表のアンジェラ・カリニ選手として対戦し、相手が棄権されたことで勝利を収めました。
しかし、相手が途中で諦め棄権することになったことで、イマネ・ケリフ選手がXY染色体を持っていることが問題となりました。
イマネ・ケリフ選手は2023年にDNA検査を行いXY染色体があることが判明しています。
ケリフは国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持っていることが証明されたとして、出場権を剥奪されている。
引用元:https://the-ans.jp/
また、一方ではイマネ・ケリフ選手はトランスジェンダーという噂も広がっているようですが、本当なのでしょうか?
イマネ・ケリフの性別は女性で男性はデマ?
ICOのマーク・アダムズ報道官も、「女性として生まれ、女性として登録され、女性として人生を送り、女性としてボクシングをし、女性のパスポートを持っている」とコメントを発表されています。
ですが、2023年に行われた国際ボクシング協会(IBA)主催の世界選手権でDNA検査をした際、XY染色体を持っていることが判明しているのも事実のようです。
その大会は出場権を剝奪されています。
そんなイマネ・ケリフ選手が男性染色体(XY)を持っているのは、病気が原因と噂されています。
アンドロゲン不応症
イマネ・ケリフ選手は性分化疾患の一つである「アンドロゲン不応症」ではないかと噂されています。
アンドロゲン不応症(あんどろげんふおうしょう、Androgen insensitivity syndrome)とは、染色体が46,XYで精巣を持つが、表現型(外見に現れた形態・生理的な性質)が女性である病態のことである。
その為、イマネ・ケリフ選手は性転換などしたわけでもなく、生まれた時から生物学的に女性です。
一般的な女性に比べて、男性ホルモン値が高い為に筋肉などが発達しやすい傾向にあるということです。
ただ、イマネ・ケリフ選手がアンドロゲン不応症であると公表されている情報は確認できませんでした。
その為、イマネ・ケリフ選手が「アンドロゲン不応症」というのは、あくまで噂になります。
トランスジェンダーはデマ?
イマネ・ケリフ選手はトランスジェンダーという噂もありますが、生物学的な性別も女性で、性自認についても女性です。
イマネ選手自身もオリンピックの試合後のインタビューで、自身が女性として生きてきたことを公表されています。
パリオリンピックにも性別は女性で出場されています。
その為、イマネ・ケリフ選手がトランスジェンダーであることは単なる誤解で間違いありません。
こちらはイマネ・ケリフ選手の幼少期の写真です。
幼い頃から女の子として育てられていたことがわかります。
トランスジェンダーと勘違いされている方が多いようですが、これまでイマネ・ケリフ選手は女性として人生を生きてこられました。
また、XY染色体の存在だけで、人の性別を判断するのは不十分とも言われています。
イマネ・ケリフは女性でパリオリンピック出場できた理由は?
イマネ・ケリフ選手は2023年の女子世界選手権の性別適格性検査で不合格となり、決勝への出場権が剝奪されています。
そんなイマネ・ケリフ選手がオリンピックに出場できた理由は何なのでしょうか?
国際オリンピック委員会(IOC)はパリオリンピックの女性競技参加について声明を発表しています。
「すべての選手は出場資格および参加規定、適用可能なすべての『医療規定』を順守している」
https://cocokara-next.com/
イマネ・ケリフ選手は医学的な観点から女性であり、出場に問題ないと判断されたということです。
ただ、パリオリンピックでイマネ・ケリフ選手と対戦したイタリア代表のアンジェラ・カリニ選手は、試合後に下記のようにコメントされています。
肉体的にイマネ・ケリフ選手とは大きな差があったのは間違いなさそうです。
現在、パリオリンピックのボクシングは、IBAよりも緩いルールを持つIOCの管轄下で運営がされています。
その為、イマネ・ケリフ選手のパリオリンピックの出場は問題ないと判断されてしまったようですね。
ちなみにイマネ・ケリフ選手は2021年の東京オリンピックにも出場されていました。
まとめ
今回はイマネ・ケリフ選手の性別についてお伝えしました。
イマネ・ケリフ選手の性別は生物学的にも性自認も女性です。
トランスジェンダーという噂もありますが、イマネ・ケリフ選手は公表などはされていないようです。
ただ、イマネ・ケリフ選手がXY染色体を持っていることから肉体的に有利なのは間違いありません。